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大吟醸「節五郎出品酒」の酒米違い3種「酒米菊水」「越淡麗」「山田錦」を知る・楽しむ

時を継ぎ、未来を醸す。「節五郎出品酒」02
大吟醸「節五郎出品酒」の酒米違い3種
「酒米菊水」 「越淡麗」 「山田錦」を知る・楽しむ

全国新酒鑑評会の金賞受賞を目指して醸した酒を商品化する。それも酒米違いの3種を――これは菊水酒造の新たな挑戦です。酒造りを担当した蔵人の五十嵐雄太と阿部裕一が語る3種類それぞれの味の特徴と味わい方をご紹介します。

「酒米によってこんなにも香りと味が違うのか」という驚きと、
それぞれの個性が生きた奥深い旨みを存分に堪能できる3種類の大吟醸酒。

酒米菊水

酒米菊水

香り高く洗練された味わい

驚くほどの香り高さ。それでいて口に含むと穏やかでなめらかな口当たりを感じます。甘みと旨み、ほどよいコクを感じ、喉を滑り落ちる時にはフルーティな香りが鼻孔をくすぐります。後味はすっきり。洗練された印象の味わいです。サラダや前菜など、淡白な味付けの料理に合うお酒です。乾杯の食前酒としても最適。その場の雰囲気を明るく、華やかにしてくれるお酒で、日本酒になじみの少ない方にも好まれそうです。

「酒米菊水で造った酒は通常、香りが強く出ます。香りだけが目立たないように造らなければなりません」

蔵人・阿部
越淡麗

越淡麗

落ち着いた香りでバランスの良い味わい

落ち着きのある適度な香りで、コク、甘み、酸味、濃醇さをまんべんなく感じます。旨みの余韻が残る後味で、「これぞ新潟の日本酒」と実感できるお酒。香りのあまり強くない和食とのペアリングにぴったり。料理の味を引き立ててくれるので食中酒としてもお楽しみいただけます。

「今回の越淡麗を使った大吟醸酒はきれいな飲み口で、香りと味わいのバランスがうまくとれました」

蔵人・五十嵐
山田錦

山田錦

どっしりした飲みごたえでキレも良い

酒米の特徴である重厚な香りとキレのある味わいを最大限に生かした仕上がり。他2種の酒米に比べ濃醇さが際立ち、どっしりとした飲み口ですが、後味のキレも格別。

「酒自体の味がしっかりしているので、濃い味の料理にも負けません。 和食なら甘辛く煮つけた煮魚などが好相性。油を使った洋食や中華料理 とも相性が良いと思います。後味のキレがいいので、ついつい飲み過ぎ そうですけどね」

蔵人・阿部

初めて日本酒を飲む人も、
長年の日本酒ファンも満足できる3種類

新潟の日本酒は料理に合わせやすく、邪魔をしないと言われます。食事と一緒に飲んでいただきたいのはもちろんですが、今回の3種類の大吟醸酒について「存在感のある酒ですので、最初はお酒だけで味わってほしい」と五十嵐と阿部は口をそろえます。

香りがダイレクトに鼻孔に届く細長いグラスやワイングラス、フルート型シャンパングラスを用いて、まずは香りを楽しむ。その後に3種類のお酒を、ゆったりした気分で、じっくりと飲み比べる。そんな大人の飲み方が似合うお酒です。

五十嵐と阿部の願いは、節五郎出品酒を日本酒を飲んだことのない方に楽しんでいただきたいということ。 「人生で初めての日本酒は、良質で、とびきりうまい酒を体験していただきたい。節五郎出品酒で日本酒デビューできたら、その後は生涯を通じて楽しく日本酒を飲めるでしょう」とふたりそろってすすめる。
成人を迎える子どもに親御さんが贈り、お酒が飲める年齢になったことを家族で祝うハレの宴で一緒に酌み交わすのも良いかもしれません。

もちろん、日本酒がお好きで、これまでたくさん味わってきたという日本酒ファンにとっても、さまざまな発見がある3種類です。「価格に納得していただける酒に仕上げています。生活の質を高め、豊かにしてくれるお酒として、ぜひ味わっていただきたいですね」と五十嵐。

「酒米によってこんなにも香りと味が違うのか」という驚きと、それぞれの個性が生きた奥深い旨みを存分に堪能できる3種類の大吟醸酒。菊水酒造が創業から培ってきた技術と、経験豊かな蔵人の魂が込められた鑑評会出品酒を味わうことのできる貴重な1本です。

菊水の蔵人

五十嵐 雄太(いからし ゆうた)

1983年、新潟県新潟市出身。新潟大学でイネを研究し、実家が酒販店で日本酒が身近であったこともあり、2009年に菊水酒造へ入社。2年間で全部署の勤務を経験した後、11年に製造部門に配属となった。現在はほぼ全ての商品を製造する「二王子蔵」と、主に鑑評会出品酒や海外向けプライベートブランド酒を生産する「節五郎蔵」の両方を統括している

阿部 裕一(あべ ゆういち)

1972年、新潟県聖籠町出身。日本酒好きの父の影響と酒造りへの興味から91年に菊水酒造へ入社。製造と製品の現場経験を経て2015年「二王子蔵」に配属。21年、製造責任者に就任。キャリア34年のベテラン蔵人

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