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「ハレの日」にふさわしい品格と極上の味わい忘れられない至福の瞬間を「節五郎出品酒」で

登喜和鮨と愉しむ3種の節五郎出品酒05
「ハレの日」にふさわしい品格と極上の味わい
忘れられない至福の瞬間を「節五郎出品酒」で

前回は新潟県新発田市の老舗すし店「登喜和鮨」三代目・小林宏輔さんから「節五郎出品酒」酒米違い3種それぞれに合う料理や味付けについてお教えいただきました。今回は「節五郎出品酒」3種に合わせたすしを握っていただき、「節五郎出品酒」をより楽しく飲むためのポイントもお聞きしました。

「節五郎出品酒」の世界が大きく広がる
絶品すしとのマリアージュ

菊水酒造の蔵人が酒造りの情熱を注ぎ、伝統に培われた高い技術力を結集した「節五郎出品酒」。酒米違い3種それぞれにぴったりな特別なすしを小林さんが考案し、にぎってくれました。

南蛮エビのすし

節五郎出品酒 越淡麗と
「南蛮エビのすし」

「越淡麗」には「南蛮エビのすし」。生の南蛮エビに、頭からとれるエビみそと、南蛮エビの殻を干して粉砕し、煮きり醤油を混ぜたエビの粉醤油を振ってあります。「エビ特有の強い香りと味でインパクトのあるすし。この酒は口中ですし全体を包みこんでくれるんです」。南蛮エビ特有の甘味に、ほんのり苦いエビみそと旨味の深いエビ粉醤油が調和。節五郎出品酒「越淡麗」はこのすしの味をさらに高く持ち上げ、奥深くしてくれます。

とと豆の椀すし

節五郎出品酒 酒米菊水と
「とと豆の椀すし」

「酒米菊水」には「とと豆の椀すし」。「とと豆」とはイクラに火入れしたもので、通常は噛むと弾力が感じられる硬さにしますが、小林さんは口に含むと溶けていく柔らかさに仕上げています。この「とと豆」の完成は小林さんにとって「地元食材を独創的なすしネタにしたいと試行錯誤してきた中で、やりたかったことが形にできた、ターニングポイントになった一品」であると言います。「今回のイクラは、昨年村上市で採れたものを醤油漬けして保存したものです。火入れすることで濃厚さが増し、旨味が豊かになる。シャリにすだちの果汁を混ぜ、とと豆の上にすだちをすりおろして柑橘の香りもプラスし、酸味に特徴があるこの酒に寄せました。酒米菊水のさっぱり感を最大限に生かせるすしです」。とろりとした食感のとと豆特有の濃い旨味が、すだちを効かせたシャリと適度な酸味の節五郎出品酒「酒米菊水」によって爽やかな後味に。食材をとことん研究してきた小林さんだからこそできた組み合わせです。

カニのすし

節五郎出品酒 山田錦と
「カニのすし」

「山田錦」には「カニのすし」。新発田市に隣接する聖籠町沖で採れたメスのワタリガニの身を半生に蒸し、カニの内子とカニみそに、カニ殻と乾燥マイタケチップから作った出汁を混ぜたソースを乗せています。「半生のカニ身はきれいな甘さと穀類のような旨味がある。ソースがシャリとカニ身の味、山田錦をつないでくれます。このすしと洗練された味わいの山田錦が合わさると、お互いの良さが大きく花開く。カニ独特の磯臭さも山田錦が消してくれます」。ズワイカニの身を半生にすることで品のいい甘味になり、そこにかけた旨味たっぷりのソースがシャリとベストマッチ。節五郎出品酒「山田錦」と一緒にいただくと味の相乗効果をしみじみと実感できるおいしさです。

大切な人との記念日にこそ飲みたい、
とっておきのスペシャルな大吟醸酒

「節五郎出品酒」は「ご自宅でもハレの日に楽しんでほしいお酒。すしと同じですよ」と小林さん。誕生日や結婚記念日、子どもの二十歳のお祝い、祖父母の長寿祝いなど家族のアニバーサリーだけでなく、他の人の目や耳を気にせず、親しい友人同士でゆっくりと語り合いたいホームパーティなど……。その場を華やかに、思い出深いものにしてくれるお酒です。

酒の肴は前回小林さんが教えてくれた「越淡麗はオールマイティ」「酒米菊水は脂ののった白身魚」「山田錦はナス料理とあっさり味の中華炒め」を参考に、自由に発想を広げ、いろいろな料理で試してみるのも楽しいもの。特別な時とシーンにふさわしい「節五郎出品酒」を酌み交わすことで話も弾み、場がさらに盛り上がることでしょう。

すしも日本酒も
「つくる人」の姿勢と創造性が問われる時代に

2013年には「和食」が、2024年には日本酒を含む日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。「登喜和鮨」にもインバウンドのお客さまが多く訪れています。小林さんは、すしの未来像をどう描いているのでしょうか。

「今後、すしは『細分化』されていくと思います」と小林さんは語ります。「どこでもいいからすしを食べに行こう」ではなく、「あのすし屋の大将が握るすしを食べたい」という「すし職人の創り出すものを求める時代になっていく。そうなると、その職人の感性と表現したいこと、根っこにある食文化、私たちで言えば江戸前すしですが、それを担っているという意識が大事になってきます。ただ儲かればいいではなく、文化や表現にフォーカスしたすし職人が増えてほしいですね」。

「節五郎出品酒」は「蔵人の強い意志と思いが詰まっていることを感じさせてくれるお酒」と小林さんは言います。菊水酒造の初代・髙澤節五郎が創業した1881年から続く長い歴史を背負った蔵人たちの新しい挑戦として、酒米それぞれの個性を明確に打ち出した「節五郎出品酒」。封を切ってから冷蔵庫などで適切に保管すると、日を追うごとに味わいが深まるのも大きな魅力です。よりおいしく飲むためのポイントとして「事前に3種類の酒について勉強した方がいい」と小林さんは強調します。 「酒米と造り、味のバランスなど、菊水酒造さんのサイトに掲載されています。読んでから味わうと、また格別のおいしさになるでしょう」

三代目・小林宏輔さん
登喜和鮨 三代目
小林宏輔さん

1979年、新潟県新発田市で「登喜和鮨」を営む家に生まれる。地元高校卒業後、東京の調理師専門学校へ。その後は東京都内の和食店やすし店で修業。2010年に「登喜和鮨」を継承し、地元食材に徹底的にこだわりぬいた店へと革新を進め、国内だけでなく海外でも高く評価される。2024年、新潟市内に新潟店を出店。国内外で日本酒関連のコラボ企画にも積極的に参加し、すし、和食と日本酒の魅力を幅広く伝えている

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